正しく知るCBDガイド > 記事

CBDは生理痛やPMSに効果がある?副反応や摂取方法についても解説!

2023.05.19 UP

  • SHARE
CBDは生理痛やPMSに効果がある?副反応や摂取方法についても解説!

昨今、生理痛やPMSに対するCBDの効果が注目されています。しかし「本当に効果があるの?」「安全なの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

CBD(カンナビジオール)は、大麻草に含まれる成分の1つで、体内に取り込むとリラックス感を得られます。

CBDの効果については、さまざまな研究がなされていますが、エビデンスが不十分な面もあり、さらなる研究による効果の立証が期待されています。

また、大麻草に含まれる成分の1つではあるものの、安全性が高く依存のリスクも少ない点が特徴。そのため、海外では生理痛やPMSのセルフケアとしてCBDを摂取する動きもあります。

この記事では、生理痛やPMSに対してCBDが効果的とされる理由について解説します。さらに、CBDの副作用や安全性、摂取方法についてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

生理痛・PMSとは

PMSのなかにも腰痛や腹痛、頭痛などの痛みの症状があり、生理痛の症状と類似する点もあるため、両者は混同されがちです。しかし、症状がはじまる時期や現れる症状の種類は異なります。

また生理痛やPMSに対するCBDの効果や作用も、それぞれ違いがあります。生理痛とPMSを分けて認識しておくと、CBDの効能を理解しやすくなるでしょう。ここでは、生理痛とPMSについて分かりやすく解説します。

生理痛

生理痛とは、女性が生理になった際に下腹部や腰に痛みや不快な症状を伴う状態です。生理は月経とも呼ばれるため、生理痛のことを「月経痛」ともいいます。

また生理痛が強く日常生活に支障をきたす場合は、月経困難症と呼ばれます。月経困難症の原因は大きくわけて、次の2パターンです。

  • 子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で痛くなる場合
  • ホルモンの作用で痛くなる場合

前者を器質性月経困難症、後者を機能性月経困難症と呼びます。両者を判断する場合は、産婦人科を受診して診断を受ける必要があります。

PMS(月経前症候群)

PMSは月経前症候群とも呼ばれ、名前の通りに月経前にさまざまな不快な症状に見舞われる状態です。たとえば次のような症状に悩まされます。

  • 理由もなくイライラする
  • 気分が落ち込む
  • 体重が増加する
  • むくみやすくなる
  • 眠気に襲われる
  • 体がだるくなる
  • 乳房や腹部が張る
  • 腰痛や腹痛、頭痛がおこる など

生理痛は、生理中に腹部や腰などに痛みを感じます。その一方で、PMSは生理の3~10日前に痛みだけではなく、他にもさまざまな症状に悩まされる点が特徴です。

生理痛やPMSが起こるメカニズム

生理痛とPMSが起こるメカニズムにも違いがあり、それに伴い両者に対するCBDの作用も異なります。

生理痛のメカニズムにはプロスタグランジンが影響するといわれている一方で、PMSには女性ホルモンの急激な変化が関係しているという考えが有力です。ここでは、それぞれのメカニズムについて解説します。

生理痛のメカニズム

生理痛が起こるメカニズムの1つは、プロスタグランジンが体に作用するからです。プロスタグランジンには次のような作用があります。

  • 子宮を収縮させる
  • 炎症を起こす

プロスタグランジンは子宮に作用して、子宮内膜を押し出そうとします。このときにプロスタグランジンの分泌量が多いと、子宮の収縮が強くなり生理痛の増悪につながる可能性があるのです。

またプロスタグランジンには、炎症を起こす作用があります。炎症の際にブラジキニンなどの他の発痛物質の作用が強められ、生理痛が増幅するとも考えられます。

PMSのメカニズム

PMSが起こるメカニズムは不明な点も多いのですが、女性ホルモンの変動が影響していると考えられています。

女性は排卵の際に、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンが多く分泌されます。そして生理前になると、今度は女性ホルモンが急激に低下。このような急激なホルモン変動がPMSの一因といわれているのです。

またストレスにより、脳内のホルモンや神経伝達物質に異常が起きて、PMSを発症するとも考えられています。

CBDが生理痛やPMSに効果的な理由

CBDはプロスタグランジンや女性ホルモンに良い影響を与えられるため、生理痛やPMSを軽減する効果が期待できると報告されています。ここでは、CBDが生理痛やPMSに対して効果的な理由について解説します。

CBDの生理痛に対する効果

CBDには、生理中の炎症を抑える効果が期待できると考えられます。生理中はプロスタグランジンなどが分泌されることで炎症が起き、発痛物質の作用が強められ、痛みがひどくなります。

そこでCBDを体内に取り込むと、含有成分が血液に乗って運ばれ、体の各所で抗炎症作用を発揮。それにより、生理中のつらい痛みを軽減できる可能性があります。

プロスタグランジンによる炎症が原因でおこる生理痛に対しても、CBDの作用による痛みの緩和が期待できます。

CBDのPMSに対する効果

PMSになると、イライラや気分の落ち込み、痛みなどのストレスを抱えます。そこでCBDを取り込むと、内因性カンナビノイドシステムに作用して、PMS中に現れる心身のストレスを和らげる効果が期待できるのです。

内因性カンナビノイドシステムとは、心身のバランスに影響を与えるネットワークで、もともと人体に備えられています。

このネットワークは、カンナビノイド受容体に内因性カンナビノイドが作用することで発動します。その結果、心身に好影響を与え、気分を整えてくれるのです。

CBDは内因性カンナビノイドの分泌量を増加させることで、内因性カンナビノイドシステムに作用するため、ストレスを緩和する効果が期待できます。

CBDはやめたほうがいい?副反応や安全性について

世界保健機関(WHO)のカンナビジジオール(CBD)の事前審査報告書をもとに、CBDの副反応や安全性についてまとめると次のとおりです。

  • CBDは毒性はなく、副作用が少ない
  • 乱用や依存の可能性は報告されていない
  • 安全で良好な忍容性がある
  • 副作用も報告されたが、それは他の処方薬の相互作用によるものかもしれない

忍容性とは、薬の副作用の程度のことです。つまり「良好な忍容性」ということは、副作用が軽いということです。

しかし、病院から処方される薬と併用すると、副作用が出ることもあるため注意が必要です。たとえば抗凝血剤や免疫抑制薬、抗うつ薬と相互作用するとの報告もあるため、薬を服用している場合は、CBD使用の前に医師に相談しましょう。

(参考:カンナビジオール(CBD)事前審査報告書|世界保健機関(WHO)・薬物依存に関する専門委員会(ECDD)

CBDの摂取方法

CBDは口や舌下、吸入、肌への塗布などさまざまな方法で摂取できます。またオイルやベイプ、カプセル、グミ、ハチミツ、コーヒー、バームなどで販売されているため、自分に合った製品で摂取するとよいでしょう。

CBDの摂取方法や製品によって、体内への吸収率やとどまる時間なども異なります。次の記事では、CBDの摂取方法について詳しく解説しているので、参考にしてください。

CBDのベストな摂取方法は?

生理痛やPMSのセルフケアとしてCBDを利用しよう

今回は、CBDの生理痛やPMSに対する効果について解説しました。CBDは生理痛やPMSが起こるメカニズムに作用して、痛みを軽減したり、気分を整えてくれたりする可能性があります。

しかしCBDの生理痛やPMSに対する効果は臨床データが十分ではないため、効果があるとは断言できません。

効果があると断言はできないものの、海外では生理痛やPMSの緩和のためにCBDを摂取している女性もいます。生理痛やPMSにお悩みの場合は、セルフケアや健康維持としてCBDを利用してみてはいかがでしょうか。

記事やCBDについてわからないことがあったら

この記事の内容をはじめ、CBD全般やHIMIKOの製品について不明な点がありましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム
  • この記事をシェア