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大麻取締法の改正でCBDがもっと身近に!

2023.12.09 UP

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大麻取締法の改正でCBDがもっと身近に!

ニュースをご覧になって既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、大麻取締法改正案が12月6日の参議院本会議で可決・成立しました!

これにより、CBDの日本での利用が一層拡大されることが期待されます。

本記事では、約5時間に渡る参院厚生労働委員会の様子を視聴した中での、改正法のポイントについて、お伝えしていきたいと思います。

大きな改正法はこちら。

  1. 大麻の「使用罪」を新設
  2. 大麻の部位規制を撤廃し成分規制とする
  3. THCを「麻薬」として位置づける
  4. 大麻草を主成分とした医薬品の解禁
  5. CBD製品のTHC残留限度値を定める

大麻草の栽培に関しても改正されましたが、ここでは詳細は省略します。

それでは、各改正法について少し詳しくお話してみたいと思います。

1. 大麻の「使用罪」新設

「使用罪」を新設することに対しては、疑問を投げかけ、慎重にしなくてはならないという意見が多くみられました。
それでも、厚生労働大臣の発言としても、使用罪を設けることで、若者の大麻使用への歯止めとなり、乱用を防ぐことを狙いとしています。
ただ、それにより起訴されれば前科がつくことで、偏見や社会復帰への高いハードルとなるのではないかという懸念から、使用罪ではなく、欧米で実施されている「ハーム・リダクション」という、刑罰を科すより、自分の辛さを話せる環境、治療や支援に重点を置くべきではないかという議論も交わされました。
刑事司法の介入が、その人を必要なケアから遠ざけることは避けなくてはなりません。
大麻合法化が進む中で、世界に逆行した厳罰化をすべきではないという意見がありながらも、参議院本会議で採決が行われた結果、使用罪を含む改正大麻取締法は、賛成多数で可決・成立しました。

2. 大麻の部位規制を撤廃し成分規制となる

これまでは、成熟した茎や種子のみ大麻とみなされないとされてきましたが、部位規制が撤廃され、THCの含有をNGとする成分規制となったことで、花や葉の部位から抽出された成分も日本で合法となりました。

3. THCを「麻薬」として位置づける

成分規制となったことで、THCが「麻薬」に位置づけられ、「麻薬及び向精神薬取締法」の対象となりました。CBD製品の使用で万が一THCが検出されたら?という声もありますが、処罰の対象となるものの、大麻とCBD製品では、THCの検出量が全く異なるので、大麻吸引するものとは区別できると話されていました。
また、麻薬の所持や使用は、故意犯の場合に成立しますので、故意でなければ罪に問われないと付け加えていました。

4. 大麻を原料とした医薬品の解禁

現在治験中のCBDを主成分とした「エピディオレックス」が日本でも承認できるようになります。
これにより、希少な子供のてんかん(レノックスガスト―症候群とドラベ症候群)で苦しんでいる子供たちを救うことができます。
また、同じくCBDを主成分とする「サティバックス」という医薬品がありますが、こちらも日本で承認がおりた暁には使用できることになります。
サティバックスには、少し多めのTHCが含有されており、がんの疼痛やHIVの治療、多発性硬化症に適用されます。
日本での大麻草由来の医薬品の開発・製造も可能となりますので、今後研究が進み、様々な病気や疾患に有効な医薬品の発展を期待します。

5. CBD製品のTHC残留限度値を定める

CBD製品の中に含まれるTHCの残留限度値が設けられることになります。
諸外国の基準を参考に限りなくゼロに近い限度値とすると話していましたので、0.0%ではないことも考えられます。
アメリカでは、THC濃度0.3%以下をヘンプとしてみなしています。
よって、日本も0.3%以下となる可能性もあります。
そうなった場合は、THCを微量に含んだフルスペクトラムCBD製品も日本で使用することができますが、具体的な基準はまだ設定されていません。
近々政令で定められ、CBD製品を安心して使用できる環境が整備されていくことになります。

CBD製品のこれから

施行は、公布から1年以内となります。
今回の大麻取締法改正で、一番重きを向けられたのは、大麻草由来の医薬品を解禁することでした。
大麻の使用罪は設けられたものの、大麻草成分であるCBDの有用性について評価されたことになるのではないでしょうか。
市販のCBD製品は、「食品」として今後、広く利用されることが期待されます。
歴史的な一歩が踏み出され、CBDの有益性がますます広がることは非常に喜ばしいことです。

HIMIKO ORGANICSは、これからも安全で高品質なCBDを提供し、みなさまの生活の質を向上させるお手伝いを続けてまいりたいと思います。
革新的なCBD製品の開発にも力を入れておりますので、今後の展開にご期待ください。

今後もHIMIKO ORGANICSをよろしくお願いいたします。

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