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CBDを過剰摂取するとどうなる?摂取量の目安はあるの?

2023.03.27 UP

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CBDを過剰摂取するとどうなる?摂取量の目安はあるの?

皆さんは、CBDの摂取量をどのように決めていますでしょうか。
なんとなく、製品に記載されているものを見て、使っている方が多いかもしれません。
しかし、実際にCBD製品を見るといろんな濃度や含有量があるだけでなく、オイルやカプセル、グミなどさまざまな形態も存在しております。
どれも皆さんが自分に合った摂取量を知っていれば、形態に関係なく自由に使いこなせます。
そんなCBDの適切な摂取量を知ることの大切さや、摂取量に関係する注意事項をまとめてみました。

CBDの摂取量の目安は?

ここではCBDを摂取する際に必要な目安量を決めるための内容をお伝えしていきます。
CBDの必要量には個人差が大きいことは知られていることや、どんなCBD製品を使用するかによって実感が湧く量が変わってきてしまいます。
皆さんが適切にCBDを取り入れていただくために大切なことを4つにわけて紹介していきます。

CBDの種類によって異なる

CBDの摂取量に関しては、個人差が大きいため一概にこのくらい摂取すれば良いとは言いにくい部分があります。
しかし、CBD製品ごとの違いやCBDの体内でのメカニズムを知ることで摂取した際に期待できる効果についての把握は可能になります。

CBDの効果を感じるにあたって大切な内容として「アントラージュ効果」と言うものがあります。
アントラージュ効果は、同時に複数の成分を摂取したことで個々の効果が増幅されて、より高い効果や相乗効果が得られることを指します。
CBDの場合には、製品ごとに違いがあり、大麻草から抽出されたままのものを「フルスペクトラム」、大麻草抽出物からTHCなど特定の成分を抜いたものを「ブロードスペクトラム」、CBDの成分のみを結晶化させたものを用いる「アイソレート」が存在しています。
大麻取締法の改正の流れはありますが、今のところはフルスペクトラムCBD製品は日本では禁止のため、海外のようなアントラージュ効果を期待することはできません。

アイソレートの場合には、CBD単体のものしか含まない製品ではアントラージュ効果が期待できないため、CBDの量が多く必要になる可能性があります。それに対して、ブロードスペクトラムの場合には、CBD以外のカンナビノイドや大麻草由来のミネラルやテルペンなどの植物成分を含むためアントラージュ効果が期待でき、CBDの量も少ない状態で効果を感じれる可能性があります。 

また近年では、CBDの脂溶性の性質とは真逆の水溶性に特化した水溶性ナノテクノロジーCBDというものが存在します。これは、CBDの脂溶性の特徴から油っぽいものがあると吸収率は高くなり、水っぽいものが多いと吸収率が悪いという性質があります。
それを水溶性にすることで飲み物などに溶けやすく、水分を経由して吸収効率を上げることができた成分です。従来のものと比べて5倍以上の吸収率と言われています。
このように、どんな製品なのかによってCBDの摂取量とそのときに吸収される量が変わってしまうこと、またアントラージュ効果の有無で効果にも差が出てきてしまうため以上のことに注意しながら自分の摂取量を設定する必要があります。

個人によって適量が異なる

CBDを取り入れる際に一番大切なことは、個人によって最適な効果を得られるために必要な量が異なるということです。
CBDが医薬品ではなくサプリメントとして扱っていることも関係してきます。
個人差は、同じ効果を得るために20〜30倍違うこともあります。
そのため、実際に効果が実感できる摂取量は、体質や体重、体調や目的によって違うことを知っておきましょう。
自分に合った効果が期待できる最低限のCBD摂取量を知るためには、使い続けて自覚しないできない場合もあります。
そのため、適量を把握するためには継続して使い続けることが大切であり、間違った量を摂取し続けてしまうと無駄になってしまうこともあります。
まずは、初めての人は初めての人は10~15mgの少量からはじめてみることや、CBDオイルであれば濃度が低いものから始めてみましょう。
また毎回どれくらい摂取したかが分かりにくいと感じるのであれば、体内吸収率は低いですが、CBDカプセルやCBDグミのような含まれている量が一定で経口摂取するものもおすすめです。

1日あたりのおすすめの摂取量

CBDの1日あたりのおすすめの摂取量についてですが、こちらも医薬品のように定まっていないのが現状です。そのため、さまざまな場所で摂取量の目安の記載が存在しています。
CBDの摂取量は、1日あたり10〜100mgを目安量とされています。
初めて使用する場合には、このような摂取量を計算するよりもCBDの製品ごとに記載されている滴数やカプセル、グミの数などをまずは優先して行うことから始めてみましょう。

またCBDの使用目的が、症状がある場合と健康維持を目的にしている場合では異なってきます。
CBDを健康維持目的で使用する場合には、1日あたり20~40㎎の少量で十分です。
CBDを使用していてあまり実感が湧かない場合には量を増やしていくことも必要になります。
その際には、目安量を5mgずつ増やす(例:今週30㎎⇒翌週35㎎⇒翌々週40㎎)こともしてみましょう。
量で計算するのが大変な場合には、滴数やカプセル数などを増やして様子を見ながら適量を見つけるまで続けてみましょう。
CBDを摂取するタイミングに関しても特に規定はありませんが、CBDの量を増やす場合には1回量を増やすよりも1日に2回、3回と分けてみるのもおすすめです。
初めて使用する際には、昼間に1回から試してみることをおすすめしています。
その理由は、人によってはCBDを感じすぎてしまって、眠気や注意散漫なことが起きてしまう可能性があります。

1日当たりの上限摂取量はある?

CBDを摂取することによる中毒症状や体調が悪くなることは少ないとされています。
しかし、なんでもそうですが過度な量を摂取すれば体調を崩す可能性があります。
CBDの上限量を調査した論文によれば、1日1500mgまでの摂取であれば体に害は及ぼさなかったとされています。
しかし、CBD製品には品質の違いやその他の成分によって体調を崩す可能性もあり、個人差もあると考えられます。
例え、1500mgまでは問題ないと報告があっても、自分の感覚がすべてですので、自分の必要量を考えずに過剰摂取しないようにしましょう。
このような上限以上のCBDの量を摂取することは、欧米で医薬品としての認可や臨床研究で使用されている量となり、サプリメントとしての量を超えるものと言えます。
1日あたりの上限を超えない程度で1日2回、3回と分けて摂取するのがおすすめです。

CBDを過剰摂取するとどうなる?

ここでは、CBDを過剰摂取した際に起きる変化や、摂取量の増やし方、また効果が実感できなくなったときの対応方法などCBDを継続的に使ったことで生じるお悩みについてご紹介していきます。

1日1500mgまでは耐久性が示されている

前述したので省きますが、CBD1500mgを1日で摂取するとなると相当な量になるため、過剰摂取することは少ないと考えられます。

THCを含まないので依存性や中毒性はない

日本でのCBD製品は特にそうなのですが、THCを含んではいけないことが法律で決められているため、今後の大麻取締法の改定で変わる可能性もありますが、今のところは「THCフリー」なものであることが基本です。
そのため、CBDにはTHCのような中毒性や高揚感のようなものはないと報告されています。
しかし、CBDを過剰摂取することによって肝臓に負担をかけたり、体調を崩す可能性があります。
CBDによる悪い反応に関しても個人差があるため、自分の適量を見つけることが面倒になって知らない間に過剰摂取してしまうようなことはないようにしましょう。
また、CBD以外の希釈に用いたキャリアオイルやその他の成分、摂取形態による健康被害が起こる可能性もあります。
このような理由からもCBD製品を使用する際には、安全な成分構成であることと同時に、自分に合った摂取量を見つけることを怠らないようにしましょう。

過剰摂取による副作用とは?

CBDを過剰摂取した際に体に生じる健康被害には、いくつか知られているものがあります。
特に頻度が多いのは、倦怠感、眠気、めまい、軟便、頻脈などがあります。
稀なものには、苛立ち、けいれん、食欲減退、緊張感、動悸、不眠、頭痛などもあります。その他にも使われている成分によるアレルギー反応も考えられます。

このような反応は、過剰摂取していなくても起きる可能性があるため、人によって副作用の内容は異なります。またこのような反応は軽度であることが多いとも言われています。
もしも、毎回使うたびに体調に違和感が生じている場合には、使用を一時中断して医師に相談してみましょう。

アイソレートは一定量を超えると摂取量が増えても逆効果(釣鐘式の用量反応)

実は、CBD単体を多く飲むことで逆に効果が弱まることもあることが知られています。
これを「逆耐性現象」(二相性)と呼んでいます。
本来であれば、継続して取り入れていくと少しずつ体が慣れてきて耐性を生じてしまって、必要な量が増えてしまうことがあります。
しかし、CBDに関してはその逆の現象が起こると言われています。CBDの効果がいつもの摂取量で感じにくくなってきた場合には、1週間ほどお休みをして再開すると再び効果を期待できるという面白い反応を起こします。
このようなことから、CBD単体の場合は摂取量を増やせば増やすほど効果が高く期待できるものではありません。
CBD以外の他の大麻草成分も含まれているブロードスペクトラムやフルスペクトラムであれば、摂取し続けても逆効果になることはないと言われているので、アイソレートのように摂取量を気をつける必要はなくなります。
CBDの摂取量は個人で異なるため多すぎず、少なすぎない量を見つけていくことが大切です。

CBDを摂取しても体感できなかったら?

CBDを取り入れて数日が経つけど、あまり効果を実感できていない方もいらっしゃるかもしれません。
CBDの効果を実感するためには、体内のCBDの濃度が上がることで体感することができます。
もしも効果を感じられないようでしたら、1日の摂取量を増やして、2、3回に分けてみることをまずはやってみましょう。
CBDの摂取量を増やす際には、5㎎ずつ増やして最低1ヶ月は続け適量を見つけるのがおすすめです。
その後もあまり変化がないようでしたら、一度摂取するのをお休みしてみて、1週間ほど経過したところで再度摂取してみるのも良いでしょう。

CBD製品の違いに関しても見直ししてみると良いかもしれません。
特にアイソレートのCBD製品の場合には、大麻草成分がCBDのみです。
それだとアントラージュ効果が期待できず、量を増やしても感じられる効果が薄い可能性もあります。
そんなときには、ブロードスペクトラムのCBDを検討してみましょう。
ブロードスペクトラムであればTHC以外の大麻草成分がすべて含まれているため、お互いの成分の相乗効果で少ない量でも実感することが期待できます。
CBDを取り入れる際のポイントとして、標準的なCBDオイルと呼ばれる脂溶性のオイルベースの場合には、食事と一緒に摂取したり、脂の多い食事にしたりすることで吸収良いことが知られています。
水溶性ナノテクノロジーのような水溶性CBDの場合には、食事の有無に関係なく水分で体内に吸収される利点があります。また、吸収効率も良いことで知られています。
皆さんが用いているCBDがアイソレートorブロードスペクトラム、CBDオイルorナノ水溶性CBDのどちらなのかにも気をつけて取り入れてみましょう。

CBDオイルの摂取量の調節について

今まで自分の適正な摂取量を知ることが大切であることを度々お伝えしてきました。
しかし、カプセルやグミのような形態であればわかりやすいのですが、オイルとなると濃度や滴数を把握しないといけないためなかなか難しく感じてしまっているかもしれません。
ここでは、CBDオイルを使用する際の摂取量の調節についてご紹介していきます。

CBDオイルの摂取量の調節の仕方

前の方では、1日の摂取量の目安について詳しくお伝えさせていただきました。
実際に自分に合った適切なCBD量を知りながら摂取していくためには、mg単位で知ることが大切になっていきます。
また計算をするにあたってCBDオイル1滴あたりにどれくらいCBDが含まれているのかを調べることが可能になります。
製品によって違いはありますが、スポイト1滴は約0.05mlに相当します。
もしもCBDの容器が1ボトルであれば30mlで600滴分になります。
CBDが30ml中に1500㎎含まれている場合には、1滴あたりCBD約2.5㎎、スポイト1杯あたりCBD約50㎎となります。
このような計算をするためにも、CBDのラベルに全体の液量、CBDの含有量などの記載がされているものを選ぶのがおすすめです。

また製品によっては、スポイトにメモリがついているものがあります。
他にも製品ごとに企業のサイト内に自動計算してくれるページを準備してくれている場合もあります。
CBDオイルを使う際には、このようなツールを使って無理なく摂取量を把握していきましょう。

その他の摂取における注意点

CBDを摂取する際に品質面や生活で起きそうなことに関して、特に注意していただきたい内容をここでは取り上げます。

信頼できる販売業者を選ぶ

日本でCBDを購入される場合には、店舗やネットで購入することが可能です。
その両方に言えるのが、日本語シールが貼られた正規輸入品を選ぶことが大切になります。
並行輸入品や個人輸入品には、日本の法律では禁止されているTHCが混入している可能性があります。
今でも店舗やネットで売られているものであっても、第三者機関の検査を行うとTHCが微量検出されてしまっている事例もあります。
そのため、CBDを購入される前に企業のサイトを訪問して、商品ページに第三者検査機関による分析結果が記載されていることを確認することも大切になります。
この検査では、THCフリーであることを確認するだけでなく、農薬や重金属、カビなどの検査をされているのでそちらの確認も大切になります。

実は、大麻草は、その植物の特徴でファイトレメディエーション植物と言われており、土壌を浄化する植物として知られています。
そんな理由から大麻草の中には土壌から吸い上げたヒ素や水銀、鉛などの微量元素を含んでしまっている可能性があります。
この混入によって健康不害を生じてしまう可能性もあるため、第三者検査機関による分析結果が確認でき、オーガニックヘンプを原料に使用している製品を購入しましょう。
そして、店舗で購入する際にCBDの知識をもった販売業者で購入することも大切なことです。
ネットで調べたうやむやな知識でなんとなく購入してしまうことは危険です。
実際にCBDについての正しい知識をもたずに流行りだけで販売している業者もあります。
ただでさえ、法律も絡んでいる難しい製品ですので安心して購入できる場所を探してみましょう。

医薬品との同時摂取を避ける

CBDは適切な摂取量を守れば安全に使用できるものですが、医薬品を常に服用している方の中には注意が必要なことがあります。
CBDには、薬物代謝酵素シトクロムP450(CYP450)を阻害する働きがあります。
特にCYP450の中で肝臓にも多く存在するCYP3A4と呼ばれる酵素を阻害するはたらきを持つことが報告されています。
CBDは、CYP3A4の酵素を阻害することで医薬品の分解が抑制され、血液中に医薬品成分が多く存在する状態となり、効果が強まったり、副作用が現れたりすることにつながってしまいます。
このCYP3A4で代謝される医薬品成分は全医薬品の約60%を占めると言われています。
代表的なものには、生活習慣病に関係する血圧、血糖値、コレステロールの薬やうつ病や不安、睡眠に関係する薬、抗生物質、ステロイド、胃腸に関連する薬なども該当します。

そのため、何かしら薬を服用している場合には、CBDの摂取は医薬品を服用した2時間後以降が良いとされています。
他にもCBDとアルコールや不安、パニック、睡眠障害の治療に使用されるような脳の活動を遅らせるような薬を一緒に摂取すると鎮静や眠気のリスクが高まり、集中力が低下して怪我につながる可能性があります。
もしも自分で判断が難しい場合には、薬剤師にCYP3A4が関係する薬が入ってないか確認したり、医師に相談してみるようにしましょう。

CBDの摂取は安易にすることなく困った時は相談を

いかがだったでしょうか。
CBDの摂取についてかなり厳しい内容も含めお伝えさせていただきました。
CBDは安全なものと言われていますが、大麻草成分以外の成分構成によっても品質は変わってきますし、実感できる摂取量には個人差があり、どうしてもサプリメントや薬のように受け身の姿勢で摂取することができないのがCBDの難しいところになります。
CBD製品の値段も気軽に手が出せるものではない現状でもあります。
だからこそ適切な体験を期待するために、自分でより良いものを入手するための知識や使用後の自己観察も必要なものと言えます。

とはいえ、難しいと感じたときこそCBDの専門家と一緒に並走してもらいながら自分の適切な量を知り、継続していただければと思います。

CBDについてのお問い合わせ👉https://himiko-organics.co.jp/contact

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